インターネットがラジオを抜いた日

以前、このブログにも書いたが僕はインターネット広告の
仕事に携わっている。いわゆる総合広告会社(D社やH社)ではなく
インターネット専業系の広告代理店(渋谷の某C社など)でもなく
「メディアレップ」と呼ばれる業態の会社で仕事をしている。
今週は、そんな業界の端くれに携わる者として興味深いニュースがあった。


「インターネット広告費がラジオ広告費を追い抜いた」


少々硬い文面になってしまうが、電通によると昨年2004年(1-12月)における
日本の広告費は5兆8,571億円(前年比103%)で、4マス媒体だけで見ると
その広告費は次の通りだそうだ。

テレビ : 2兆436億円
新聞 : 1兆559億円
雑誌 : 3,970億円
ラジオ : 1,795億円

これに対して、インターネット広告費は1,814億円であった。

数字だけ見れば確かにこれは、4マス媒体の一端に(少なくとも広告媒体として
考えた場合)追いついた事を示したスゴいことだと思うが、
どうも僕としては腑に落ちない。。。

みなさんはインターネット広告を見た事がありますか?
インターネット広告がどのようなものかご存知ですか?
インターネット広告ネタでお友だちと会話をした事がありますか?


いずれの回答も、僕は皆さん“NO”だと思います。

この数日間、周りでは何度もこのニュースが持ち上がっていましたが
本質的には何の変わりもないと思います。


僕はインターネットを見るよりもラジオを聴くのが好きです。

ラジオの温もりが好きだし、とても血の通ったメディアだと思うし
僕自身、何度もラジオに助けられた事があります。
ラジオが聴取者を励まし元気づけることができても、
インターネットが果たしてユーザーを励ますことができるだろうか。。。

「ラジオは終わりですね」と極端な発言をした方(仕事関連で)がいたが
今回のニュースに一喜一憂することなく取り組んでいきたい、
と考えた1週間でした。


nackmotor

参考URL: http://www.dentsu.co.jp/news/release/2005/pdf/2005006-0217.pdf
(「日本の広告費(04年)」/ニュースリリース/株式会社電通ホームページより)

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